第57期 #11

じゃんけん遊び教師!

 公立中学校の親睦会の宴会にあった本当に馬鹿馬鹿しい話ですが、宴会たけなわの折、区の教育委員や父母に信頼の厚い校長自らが、女性教職員を交えた中であれ、ジャンケンをさせて、相手が負ければ負けた相手の、着ている衣類を一枚一枚脱がせるじゃんけん遊びで、あれよあれよと思っている中に、好きで脱いでか脱がざる状況か、最後にパンツ一枚になった若い女性体育教師がいました。いくらスタイルが良いからと言っても、自ら好んでなったのかどうか分からないが、今日ならば、外部に漏れ聞こえたら、何と破廉恥なことかと。女性蔑(べっ)視(し)で、破廉恥校長とか破廉恥教師とか言って、教育委員会から、何らかのお達しの対象になるでしょうが、実に守秘義務と言う有り難い壁があるので、遣(や)りたい放題に安心して遣(や)れるのです。宴会も中締めともなれば、当然の如く女性が各部屋に戻りますが、新米男性教師は男性教師が全員残っているので渋々残らざるを得ません。その機会を待っていましたとばかりに、校長自ら丹前を脱ぎ捨て、素っ裸になって、また父母の信頼の厚い教職員自らも迎合して、一斉に素っ裸になり、嫌がる新米教師の衣類を強制的に脱がせ、パンツまでも下ろし脱がせて、裸踊りを興じることもあります。然(しか)も、この裸踊りを好んで遣った教師の殆(ほとん)どが管理職となって、教師を管理しているのが現状です。生徒の前では教科指導内容以外に雑念を決して持たない素晴らしい教師なのでしょう。
 会社からリストラを受けて、教師になった者にも、同じ様な傾向があるようで、会社でも裸の付き合いは遣っておるのかなと、考えさせられることが屡々(しばしば)現状にあります。
全く眼を覆いたくなる現状は品性をもと疑いたくなります。(了)



Copyright © 2007 三枝 白雪 / 編集: 短編