第46期 #18

幸福の条件

》幸福の条件(おんな・ばつ2・age38)があらわれた。
》どうする?

 たたかう
 まほう
 アイテム
 にげる

→たたかう

》幸福の条件にはなしかけた。

 あのね、今日は友達のひと妻とあってきました。
 かの女、りこんしたいらしいんです。

「ふうん。その人、だんなにうわきでもされたの?」

 されてないみたいですよ。

「どうしてわかれたいの?」

 家でだんなといっしょに居ると、なきながら体育ずわりしている気もちになるからだって。

「だんなはどんな人?」

 いい人らしいですよ。
 ただ、ひと妻が声をかけても返事しなかったり、休みの日にお出かけしなかったり、そういう小さなことが女の子にひつようなんだって、わかってないんですよね。

「そんなの、その人がわがままなだけじゃないのかなあ」

→アイテム

》具体的なエピソードをつかった。

 だんなのお母さんから手紙がきたんだって。
『あなたはせんぎょう主婦でじかんもあるだろうから、庭の草むしりくらいしなさい』って。
 そしてそれをだんなにはなしたら、
『気にすんなよ』
 と、まるで他人の相談ごとに答えるみたいに云われたって。
 これってひどくないですかね?

》幸福の条件はとつぜん、きょうぼうかした。
》幸福の条件のれんぞく攻撃。

「その人、『おまえとはセックスする気にならない』ってだんなに云われたこと、あるのかな?」

「その人、深夜に家のまえで、だんなに車で轢きころされそうになり、ちょっと大声出したら近所の人に警察呼ばれて、そのあとだんなといっしょに警察いったこと、あるのかな?」

「その人、だんなが馬のりになってきて、くびを絞めながら撲ってきて、それを子どもに見られて、こんなところを子どもに見られていいのかなあ、と思ったこと、あるのかな?」

「その人、『産むな』と云われた子どもを産んだこと、あるのかな?」

「その人、子どもをおろしたときに、麻酔がきれて目がさめて、小さな病院だったから病室がつい立てだけで仕切られていて、あけ方、隣の病室から赤んぼうのうぶ声がきこえてきて、それと同時に隣の家族が『おめでとうおめでとう』ってさわぎだしたのを、ひとりできいたこと、あるのかな?」

 ぜんぶ、ないと思いますね。

「その人、だんなに飽きちゃっただけなのよ」
「その人、幸福よ」

→じゅもん

 でも俺、幸福の条件さんのこと、きらいじゃないですよ。

「ありがとう」

》幸福の条件はじゅもんをはねかえした。

→にげる

》にげだした。



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