第266期 #6

ループする人類文明

西暦xxxx年。人類は叡智を究めた。世界の謎を解明し、空間、物質を自由に操り、四次元との交信も可能にした。

だが、彼らは絶滅の危機に瀕していた。核戦争により地球は壊滅し、今人類は遠くの星に移動して地球を見守っている。地球に文明の跡は殆ど無く、今はクラゲが生まれたところである。恐竜や猿はまだ生まれない。

彼らの技術があれば、人間のクローンを作ることも可能だ。そこで彼らはクローン研究のポスドクで健康で純粋な青年 アダムのクローンを作り、地球に投下した。

そして人工楽園 エデンを作り、管理者として様々な地球生物を作成しそこに置いた。

次に彼らはモデルとして活動していたイブという女性のクローンを作成し、アダムの恋人とした。

その後善悪の知識の実を食べさせて、楽園を追放。2人はエデンの外で生きる事を余儀なくされた。これは聖書に記された記録の再現である。

しかし、人間はやはり人間であった。時が進み、人間たちは神の言うことを聞かなくなった。だから彼らは人間を一度リセットすることにした。

人工降水機で大雨を絶え間なく降らせ、地球を水で包んだ。大丈夫である。太陽はまだ幾億年かの寿命がある。植物は水に包まれようが育つし、残された人間と生物は船の上に乗っている。

文明を始めることにした。神の子として男児を地球に降臨させ、王や人民を統一する地域圏の"道徳"を作った。

神は彼らだけでなく、色んな者がいた。大陸中央ら辺を壊したり再生したり壊したり再生したりを繰り返す神たち。

2人の神から島が作られ、そこから八百万の神に派生したり。

神を唯一のものとして崇めさせ、厳正な規律を持って人を律する砂漠の神など、それは様々である。

そして、いく年が経った。神はもう居ない。絶滅したのだ。二度の世界大戦を終え、まだ文明は奥に控えているが、地球の様子はどうだろうか。

また、いく年が経った。

西暦xxxx年。人類は叡智を極めた。世界の謎を解明し、空間、物質を自由に操り、四次元との交信も可能にした。

だが、彼らは絶滅の危機に瀕していた。核戦争により地球は壊滅し、今人類は遠くの星に移動して地球を見守っている。地球に文明の跡は殆ど無く、今はクラゲが生まれたところである。恐竜や猿はまだ生まれない。

彼らの技術があれば、人間のクローンを作ることも可能だ。そこで彼らはクローン研究のポスドクで健康で純粋な青年 アダムのクローンを作り、地球に投下した。



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