第265期 #2

だって、厳しいから

ずっと夢見ていた海は、青く、すみわたっている。
みたことないものに出会える。
しかし、木がない。
何だか寂しくなって、海岸を出た。
ゆっくりと進んでいくうち、街路樹がたくさん並んでいた。
しかし、つたがない。
もっと進んでいくと、秘密の山についた。
進むと、秘密基地がある。
ただずっとじかんだけがすぎていく。
近くにベットや本棚や食べ物をのせる皿等があり、自分を誰も独りにしない。
どうしても、泣きそうになるのは、騒がしさがないのかもしれない。
本棚から本を取り出して読む。
本棚は段ボールだけど。
コンプリートボックス的なものに入ってるほんはまるごとこっちに持って来て読む。
それに、この秘密基地には、動物が近寄ってくる。
だから、椅子だけを運びだした。
動物とひとくくりにいったが蛇や狐、山ウサギなどが来ることが多い。
珍しいのは、山猫。
どうぶつたちにからまれながらだけれど、
やっぱり落ち着く。
今の現代社会はおかしいのかもしれない。
そう私は思う。
だって、山や自然をを切り捨て、人間にとって便利にするだけなのだ。
だからかもしれない。
最近、世界史や日本史に授業で触れてきた。
六年生になってから、暫くだけど。
ーーーーーーーーーーーー
私達子供たちが、それを示す。
それが、生まれてきた理由じゃないのか?
現実ばかりつきつけると現実バカになってしまうから。
夢だって、努力だって、懐かしい戦場だって。
全て、そうなんだ。
懐かしいから、ずっと、取り残されていくのかもしれない。
それを、一部の人間は消していってしまうのかもしれない。
誤魔化したいだけだと云っているわりには自分が誤魔化していることを忘れてはいけない。
しかし、気づかない大人もいると思う。
だから、こうしなさい、ああしなさいと大人は云うのだろうか。
それを、私はこう会釈する。
『髄より始めよ』
これは諺である。
相手にあれこれ言う前に、自分で手本を示せと言う意味である。
だから(?)、私達は現実バカと夢バカのほぼちょうど間にいるのだ。
決してバカということを云いたい訳ではないと云うことをわかってほしい。
途中から、現実じみた話になってしまって本当に申し訳ない。
さっき本を読み終わったから帰ろうと思う。
自分の、"本当の"帰る場所に。
帰る場所ではないかもしれないけど。
まあ、バカバカうるさかったことは詫びらせてもらう。
私が言いたいのは、
『 現実はそんなに好きではない。
だって、厳しいから。 』
 
ー終わり



Copyright © 2024 宙空 / 編集: 短編