第201期 #4

ひと

 「ひと」
 兼ねがね私は今の日本人に足りない物、もしくは知らなすぎることに対して疑問を感じていた。 
 そもそも親の世代からの育て方日本人としての自覚、一般常識の無さ、歴史について余りにも知らない幼稚な知識、中には厳格な両親に育てられた方も居らいらっしゃることも事実だが世間を騒がせるような人間の命をなんとも思わなく躊躇せず殺生する人が多いのが現代である。
「教育」基本的な人権、差別、命の尊さ、一般社会への適合、人に迷惑かけない、それは自分一人では何も出来ないと自覚すべきだ、自分が生きていられるのは他人が関わって生きている。食べ物、医療、交通、会社、関わるものは無限だ。人間一人なんて無能の塊。働か無くては食べ物、住まい、育ててくれた両親も養い国を賄う事も出来ない。
「俺が頼んで生んでくれとは言ってない」
とか、時たま卑怯なことを言う者がいる、自分がなんで生まれてきたか解らない、この世に用の無い人間なんていない、障害を持って生まれた子も同じだ、社会はその子たちを受け入れようとして、尊い命の説明を行い、何か自分に出来ることから考え行動を起こす、世間は温かい芽で迎え、その行動に答え、色々な応対をする。
 世間は冷たくない、働ける環境、学校での生活に於いても今では気を配り、障害を持つ方には交通機関のバリアフリー化などを始め働き方改革はさらにまだまだだが進んでいる処である。 少子化対策にも働ける子育てには、政策が追いつき出している処であろう。



Copyright © 2019 まつだ かおる」 / 編集: 短編