第175期 #4
2017年4月、開校した阿倍朋学園は今年50周年を迎える。第3次、第4次世界大戦と称する戦火がが世界中を陥れたが、日本列島は先制攻撃を加える防空システムが2030年に原発廃炉と交換に蘇った電機メーカー南芝が世界に先駆けた防空システムにより、一度もミサイル攻撃を受けずに、狂犬の北朝鮮のミサイル発射基地を壊滅させて東アジアの平和が保たれているといった皮肉が50周年を迎えた阿倍朋学園の思想教育に啓発された生徒が、防衛軍大将を歴任し時には間抜けな政治家と対峙し、都合の悪いことは隠ぺいし、凄まじい武器メーカーとの癒着を繰り返し、しかも国民も政治家も役人も、全く知らないところで暗躍し、自国で守るスーパー防衛網を完成させてしまったのである。そして、世界中に戦略拠点を設置し、このシステムで貿易黒字を2040年から武器輸出により増大させ、1990年代のバブルに匹敵する好景気をもたらした。この原発廃炉を使命とした南芝は原子力から武器開発の平和貢献を成し遂げたのである。日本にとって親分の存在のアメリカ合衆国は間抜けな大統領のおかげで、バブル時と同様にアメリカの富を分配し、日本の影響が都市部、地方に社会環境インフラに特化したありとあらゆる行政サービスに浸透し、欧州もEU中心にかなりのシェアーを日本企業が占めることになった。アジアでも国力の暴走、衰退を繰り返した中国も、アメリカ同様に日本企業に席巻され、日本の思想も美化され、羨望の国となって、君臨したのであった。また、中東諸国、中でもイランを中心とした、中央アジアは天然資源を独自に開発し世界中に供給し、かつての産油国とは違ったエネルギー供給システムを構築し、エネルギー消費国との関係をより良いものにした。つまり、2010年代、悪評だったイスラム国のような異端な考えを持った者がこの50年で無意味な思想集団として、自然消滅したのであった。つまり、50年の間に、世界中の不条理が正しい方向に導かれ、我々日本民族として紀元2700年を迎えてから、完全V字回復し、暗黒時代から抜け出したのも、大赤字企業の復活からといっても過言ではない。1メーカーとして、取り返しのつかない大失敗のあと、奇跡の復活の神話が生まれたと揶揄されてやはり神の国と50年前の幼稚園児の阿倍首相がんばれ!が聞こえて、南芝がんばれと耳鳴りのように思想教育に通じていたのだと証明されたのである。