第16期 #2

歴代アメリカ大統領の日本に関するちょっと重大な語録

 初代ワシントン、日本について尋ねられて曰く、
「ジパングのことだろう? 架空の国について何を話せというのだ」

 2代アダムス、同じく日本について尋ねられて曰く、
「よくは知らない。しかし、その国の民衆たちも、私のことなど知らないだろう。お互い様だ」

 5代モンロー。
「極東にある島国であるという噂は聞いた。そんなことより、私はマリリンではないからそう思え」

 11代ポーク。
「元首から独立した将軍の政府が、200年以上も継続しているのだそうだ。それでいて内乱は起こっていないという。不思議だ。ちなみに、私は豚肉ではない」

 13代フィルモア、日本の元首に宛てた親書について曰く、
「ああ、確かにペリー提督に預けたよ。かの島を、貿易と捕鯨の一拠点にするためにね」
 アメリカ人なのに捕鯨をやるのかと念押しされて曰く、
「無論やるとも。何か問題でも?」

 16代リンカーン、日本人に面会したことがあるという逸話について曰く、
「そう言えば、アジア人と握手をしたことがあった。けれども、それが中国人だか朝鮮人だか日本人だか、私には区別がつかんよ」

 20代ガーフィールド、日本の明治政府について曰く、
「政府とは言えないだろう。たかが島の内部のことだ。しかしあえて語るなら、頭の上にピストルをセットしたようなヘアスタイル……そう、チョンマゲとか言ったな。それを禁止する法律を制定したそうじゃないか。ファンキーなベッドだったのに残念だよ」

 23代ハリソン、日本の内閣制度について曰く、
「我がアメリカ合衆国の民主政治とは程遠いね。聞くところによると、2代首相のキヨタカ・クロダは、発狂してワイフを惨殺したそうじゃないか。どうしてそんな奴が政府のリーダーになれるのか。神秘の島国ジパングだ」

 32代F.ルーズベルト、日米対戦における「神風」について曰く、
「ノーモア、カミカゼ! クレイジージャップ! 鬼畜イエローモンキー!」

 33代トルーマン、日本の戦後統治について曰く、
「マッカーサー元帥ばかりが注目されていて、甚だ面白くない」
 さらに、ヒロシマ・ナガサキの人たちに言いたいことはないかと問われて曰く、
「ない」

 35代ケネディは、尊敬する人物として、日本人の名を挙げている。
「上杉鷹山」
 彼に尊敬された日本人がいたことを知っておいても損はない。

 41代&43代ブッシュ父子、日本について曰く、
「私闘の後始末をカネで解決してくれる属国」



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