第147期 #3

僕はカポ

僕の名前はカポ。
人工知能で動くアンドロイド♪
今日はお買い物♪
何を買いに行くのかは分かっている♪
あぁ、またこのエレベータに乗らなきゃ行けないのかぁ...
はい。2階でお願いします。
どわぁーーーーーーー!何で急上昇するんだよーー!毎回ビルの屋上から飛び出してフリーフォールの用に落下する意味があるのかぁーーーー。
マジで心臓止まりそうなんですが!!
そう、僕はカポ。人工知能で動くアンドロイド。
心臓は電気仕掛け。止まってもまた動き出す。
2階は野菜売り場♪
お買物リスト表示。
うぅ〜ん。なんだこのリストは、ダメだな。僕が修正しちゃおう♪
これと、これと、これと、これと、あっ、あとこれね。
どうせ作るのはジェンキンスの役目なんだし、なんか食えるもん作るだろぉ。
あっ、これも買ってあげよう。うん。金額的には前のお買物リストと同じだ。しかも2品追加してるし、僕って買い物の天才だな。
あれ?コギーこんなとこで何してるの?
・・・・あぁ〜〜〜
充電器まで間に合わなかったのか。押して運んであげよう。
うっ・・・意外と重たい・・・
・・・
・・・
ふぅ〜〜〜。
僕も充電しなくっちゃ帰り持たないな。こりゃ。
うわっ。何するんだよ。痛いなぁ〜。ラモー。
痛いと思うことにしているんだよ。ぶつかったらみんな痛いんだからなぁ〜。
・・・
・・・
・・・
テンション高いなぁ〜。ラモー。だからすぐに充電なくなるんだよ。
じゃねぇ〜。ラモー。
うわっ。今度はフュー・・・・
充電はやっ!!あっという間に来て行ってしまった。フューリー・・・まともに会話したことないや・・・
・・・
どわぁーーーーーーー!何で急上昇するんだよーー!毎回ビルの屋上から飛び出してーーーーー!!
ふぅ。マジで心臓まで飛び出るかと思った。
本当は固い金属に囲まれている心臓は一ミリも動くことはないけど。
おぉ〜〜い。ヘリコプターのジェイムズ〜〜〜。
これをいつものとこに届けてくれないかなぁ〜〜。
ジェイムズの宅配はいつも完璧だ。
僕は尊敬する。そのどこにでも行ける羽を持つ鳥達よ。
僕もいつか飛べるようにぃ〜〜〜〜〜〜。えぇ〜〜〜もう戻るじかぁ〜〜〜ん・・・
僕の足は自走式。人工知能で制御できたりしないのだ。
このビルが僕の全ての世界。
いつか外へ出ていけるかな?



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