第140期 #4
わたしの初恋は、まだ・・・小さいころだった。 「大丈夫。もう、さみしくないよ。」 ひとりで雨の中、さみしくてお母さんに会いたくて泣いてた私にそっと手を差し伸べてくれた君。 でも・・・私の想いは届くはずがないんだ。 「俺、お前のこと大好き!ずっと一緒だよ!」 いつもそういってくれるけど、それは違う意味でしょ? だって・・・ だって・・・私は、「柊恋音」に拾われた犬だから。