第113期 #4

じくにくぱ〜時給298円の現代社会〜

バブル崩壊、リーマンショック、様々な世界恐慌により
現代の最低賃金は時給298円にまで落ちてしまった。
誰しも喜ぶであろう響き、「にーきゅっぱ」、だがしかし、
この現代社会においてこれほど辛い言葉はない。
どのような仕事でも最低賃金の決められたこの世の中。
肉体労働、デスクワーク、裏社会のヤクザのしのぎ合い、
たかだか一時間298円のために人類みな必死に働く、
誰がこんな世界を望んだのだろう、
どこの国のお偉いさんがこんな世界にしたのだろう。
誰も分からない、誰も悪くない、
そーやって全人類が現実逃避をし続け、
先頭に立って皆を引っ張っていかなければいけないはずの
政治家や総理大臣、はたまた大統領、
こいつらが誰かが誰かが精神でのうのうと
我が等だけ甘い汁吸うて国民やお国を
ほったらかしにした結果、このような世界に
陥ってしまったのだろう、
缶コーヒー片手に安煙草、
小汚い格好のえぇ歳こいたおっさんが、
本当なら楽をしないけないはずのおじいちゃん
おばあちゃんが、全人類皆働かされ、
保険も医療もままならない、
そして少子化高齢化、

こんな世の中誰も好くはずがない、
昔の人達は本当に幸せだっただろう。
バブルだバブルだと、自分中心に
なにもかもが上手くいっただろう、
だが今の若者は可哀想だ、煙草も高価、
やれ税金やれ税金、税を徴収するには
世に銭が回らんといけない、だが回る銭が
ない場合どうする、
高給取りの一銭ポリス、公務員、
世の中本当におかしい、
世のため人のために働いている
我々の職が何故低賃金なのか、
本当に筋の通らないこの社会に
私は鉛玉をぶち込みたい、
様々な会議に様々な党、
こいつらたいした仕事してへんのに
無駄に費用費用で食事会や無駄な会議を開きよって、
本当に時給298円まで落ち込まないと
本当の危機感を実感しないんだろう。
お疲れ様です。



Copyright © 2012 みどり / 編集: 短編