第101期 #10

怨み

  [1]
ある日私は2-2の安部綾夏に呼び出された。
「何なの?」
「いいから聞いてください」
 と私は彼女に連れられて3-4のある女子の事を調べてほしいと頼まれた。調べた結果彼女は田中夏那といい、よくよく見てみれば彼女たちは似てるような・・・
 私の名前は南山龍也今まで私は名探偵と呼ばれていたので彼女は私を頼ったのだろう。
 [2]
 「助けて」
 と安部は私に近寄ってきた。
 彼女が言うには父親が殺されたらしいのだった。
 私は警察にも顔が回っている(捕まったわけではない)
 それから私はこの事件の調査している警部に頼んでいろいろ調べてもらった。
[3]
 「もう嫌だ」
 と安部は屋上に立ちすくんでいた。それもそうであろう父親だけならまだしも、母親までも殺されたのだから・・
 
 検死結果は(父親)体内に青酸カリがあったという、また母親も同様であった。
 このことが私に伝わったとき警部からもっと驚くべきことを聞いた。
 「安部さん三年田中夏那を呼んで下さい。」
 「え?なんで」
 「いいから」
 と私、安部、田中、警部とその部下は体育館に集まった。
 「犯人は貴方ですよね、田中・・いや安部夏那さん」
 「ふん、悪ふざけはよしてくれない。だいたい君は誰?」
 「私は南山といいます。そしてこれは悪ふざけはではありません」
 そのとき黙っていた綾夏は初めて口を開いて
 「せ、先輩が私の両親を殺めたんですか」
 「違うよ先輩じゃないし君の母親は本当の親じゃない」
 「え!」
 「ええそのとおり」
 夏那はいった。
 「誰だって そうするわよ姉妹離れ離れになっちゃったんだもん」
 その後の話で綾夏の父親が今の母親と不倫したため綾香と夏那は、分かれてしまったらしい しかもその後本当の母親はそのショックで死んだらしい。
 「田中夏那殺人容疑で逮捕する」
 夏那は、パトカーに乗り警察署へ行った。
 それを見送りながら綾夏は悲しそうに
 「お姉ちゃん・・」
 といった。
 すると彼女は私にもたれかかり、その中で涙を流した。 



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