投票参照

第93期予選時の、#23スーパードライ(宇加谷 研一郎)への投票です(2票)。

2010年6月30日 23時34分35秒

この小説はだけまくらになることを目指しているのだろうか。
余談。宇加谷さんの小説は長く読んできたが、小説以外の文章は、最近になってやっと読むようになった。結果、思った以上に「作者に対するイメージ」が作品を読むときに影響を与えていることに気付かされた。興味深い。

参照用リンク: #date20100630-233435

2010年6月22日 20時57分44秒

 かなり肩に力が入った感がある92期『海辺の六助』から一転、大きく息をつくようなゆとり、のびやかさを、語りに感じた。単純な和声に乗ってユーモラスに語られる、ほとんどモーツァルト的と呼びたくなるような、長調の悲歌。岡本敬三の短編集『根府川へ』を思い出したりした。
 宇加谷的一人称には、さりげない、しかしはっとさせられるような深い悲しみが、一瞬、閃くことがある。最近、この作者の27期『二十歳のテープ』を読み返し、不覚にも泣いた。かつてこの小説を正当に評価することができなかった自分を嘲りつつ、今作を推す。(でんでん)

参照用リンク: #date20100622-205744


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