第92期決勝時の、#21海辺の六助(宇加谷 研一郎)への投票です(2票)。
洗練されている印象。予選投票で「これを書けるかと言われて書ける人はそうそういない」と評している方がいましたが、ああ、その通りだろうなと思います。さらにいえば、量を書かいて量を反省しないと、こういうものはできないのではと最近実感しています。
「ふとん幻想」も、試みとしては面白いし、五感に訴えてくるものは確かにあるのですが、どうにも洗練されていない印象が拭えませんでした。経験値が足りてない感じ。それでもいつかこういう作品を乗りこなせるだろうとは思うので、これからに期待したいです。
「輪」はある意味洗練されていると感じるのですが、少しばかり窮屈な印象を受けました。このあたりが難しいところですね。
「ビームズ」「せざく」は少し上記作品と比較するのは難しいのですが(いまさらですが)、物語性を圧倒するような衝撃までは受けなかったので、今回は物語を推薦させていただきました。
予選の段階では作品を通読できていなかったので、投票には参加できなかったのですが、いくつか「これは」と思うものがありました。このまま来期にいってしまうのは少し惜しい気がするので、羅列させていただきます。#2、#10、#12、#24 です。
以上、簡単かつ抽象的にすぎる票感想でした。
参照用リンク: #date20100608-173132
何と言っていいのかわからないくらいに好きな作品です。「水面下の夢」「ふとん幻想」も本当に一つもケチをつけるところがないくらい好きな作品なのですが、本作を読んだときの高揚感には今ひとつ及ばないので本作を推します。「せざく」は何がどうおもしろいのか一つもわかりません。「輪」は完成度は高いしとても巧いと思いますが、999文字で999文字の物語を紡いだという印象で、広がりが好きな僕には推せませんでした。「ビームズ」は作品自体からは「ノイズ」が出ていないように思えて、こうした作品にはそう感じさせることこそ求めたかったので推しませんでした。
参照用リンク: #date20100607-233947