第88期予選時の、#19ニューデイニューライフフォーミー(qbc)への投票です(3票)。
人工的な小説さとでも言うのでしょうか、いかにも小説っぽく仕上げたぜ、という感じのものを読んで楽しいと思う精神状態のときがたまにあって、今月はそんな時期でした。
参照用リンク: #date20100130-004631
夜目覚めて、あるいは明くる朝、そこに死んでいない夫がいても、やはり朝を迎える前に死んでしまった夫の可能性があって、そういった可能性の坩堝の中で自分はその中の選択肢の一つでしかないと思ってみると、絶望とかいう感傷的なものではなく、いっそ死んでみたくなるのかもしれない。
死んでみたくなることと、「私」がくどく(作品中は2回だが)言う「記録した」という念仏も、同じなのかもしれない。
初読では、票を投じようと思ったのは本作のみだった。
参照用リンク: #date20100114-234758