投票参照

第85期決勝時の、#16不惑(黒田皐月)への投票です(4票)。

2009年11月6日 4時28分29秒

草臥れた悲しさを感じつつも、決して否定的で悲観的な話では無いところにとても好感を抱きました。次の作品、楽しみにしています。

参照用リンク: #date20091106-042829

2009年11月4日 23時33分48秒

不惑

今回の決勝の中で、最も主人公の気持ちが伝わってくる作品だ。
諦観じみた考えに浸ろうとしているのだけど、人並みの祝いを求めてケーキを買ってしまう気分などよくわかる。
どこか寂しく乾いた雰囲気ながら、読後に優しい気持ちになれるところも良い。



おじいちゃんの呪い

上手い。文章・構成ともに良く出来ている。
老いの妄執に嬲られ続けた主人公が、元がなくなっても身体に染み付いている様子の表現などとてもいい。
ただはっきり言って不快な読後感だ。作者の意図はそこにあると思われるので失敗とはいえないが、その不快感を超えるほどのなにかがないので、一歩及ばなかった。
それと一つ疑問に思ったが、老人の腹上死くらいでプロの救急隊員が動揺の色を見せるだろうか。あるいはそうなのかもしれないが、そこに疑念を抱かせないようであればもっとよかった。



奴隷日記

正直困る。まったく面白く感じられないし、どこが魅力なのかもわからないのだ。掲示板に書かれた感想を見てもやっぱり面白さがわからない。
虐げられた奴隷の救いの無い情景がテーマだとすると、奴隷の日記形式というのは上手くない。
まともな教育を受けてない主人公なので、巧緻な文章を使うことができない。その演出が成功しているように見えない。
最後の時代がかったような一文も唐突な印象があり、読んでいて醒めてしまう。リアリティならリアリティで徹底したほうが良かったのでは。
とにかく、全体的に推敲が足りてないような空気が漂っている。「夜が来て月が上がる頃」なんて表現が、入念な推敲を経て残る文章とは到底思えない。

参照用リンク: #date20091104-233348

2009年11月3日 18時26分22秒

『おじいちゃんの呪い』は文章は下手じゃないのに、取り扱った問題が好き嫌いあるんじゃないでしょうか。私はダメでした。テーマをガラっと変えてみてほしいです。たとえばバカみたいに明るい話とか。次回に期待します。
『奴隷日記』は淡白過ぎました。でも描写力はありますし、脳裏に残ります。批判なのか、ただ事実を伝えたいのか、捻じ曲げて何かテーマを訴えてるのか…浅学のせいでしょうか、何が言いたいのかがいまいち伝わってこなかったので、票を入れかねました。
というわけで『不惑』になりました。不惑、というタイトルがつりあわないような気もしますが、それ以外はスッキリ読めました。扱ったテーマ、四十路男のみの登場人物が暗いもののはずなのに何か光を感じます。そこが上手いです。個人的にはもうちょっとファンキーに書いて欲しかったなあ。

参照用リンク: #date20091103-182622

2009年11月1日 19時22分27秒

>>13 『奴隷日記』
意識して再読しないと理解できない文章の断片化。
この内容なら日記形式にする必要はなかったのでは。むしろ独白主体で突っ走った方が“読ませる”という部分で効果的だったように思える。敢えて日記形式を選ぶなら、日付ごとに喜怒哀楽などコントラストを付ければ読み応えがあったように思われる。

>>16 『不惑』
パンチの効いたオチが待っているわけでもなく、きわめてありふれた日常のひとコマが舞台である。そんな題材を選んだにもかかわらず、訴えかけるものを感じた。確かに感じることができた。それは、おそらく、作者が作品と真正面から向き合っているからではないだろうか。真摯な執筆が評価される。

>>27 『おじいちゃんの呪い』
取り敢えずインパクトを与え、その衝撃の恩恵で印象を残そうとする。ケータイ小説の流行に似て、総てに於いて不快でしかない。このようにまで下品に走らなければ表現できない主題だったのだろうか。とても疑問に思う。文章的にも苦悩の跡は見られず、ストーリーのマイナスを度外視したとしても推薦することはない。

参照用リンク: #date20091101-192227


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