第84期予選時の、#13おわかれ(くわず)への投票です(4票)。
千文字という縛りの中に込められた情報量に圧倒されます。もうギチギチで、今にも張り裂けんばかりの情報。それがどこか、話者の感情にだぶっているように感じました。作品はいくら情報が詰まっていても千文字の組み合わせであって、絶対に張り裂けることはありません。きっと話者の胸の内も、張り裂けるようなことにはならないんじゃなかろうか。
平面の紙乃至ディスプレイで眺めているはずの小説は、なにものかが詰まっていれば詰まっているほど、パンパンに膨らんで立体的な奥行きを感じさせてくれるものなのだな、と実感させてくれる好例だと思いました。
参照用リンク: #date20090930-101710