第83期決勝時の、#17赤い糸(qbc)への投票です(1票)。
ベイビィポータブルボム
文が読みやすくない上に人物が多いので、初読では難しく感じました。1000文字で、しかもコンテストだから繰り返し真面目に読む人がいる、ということを逆手にとったと言えなくもないので、そこをマイナスにとるかどうかは好みの問題かなという気がしないでもないですが。
「志穂はボブを整えて指揮官の顔になる。」はとてもいいと思いました。今期一番グッときたフレーズでした。
赤い糸
予選で推した通り、この作品に投票します。
一人称が複数混在しているのはよくないと思いますが、どの程度よくないのかよくわからないのが困ったところです。
「インターネットの、(中略)LANケーブル」という言い方はどうかと思いましたけど、どうなんでしょう。
午後五時四十五分の悲鳴
はじめは、ずいぶん平和な職場だな、と思ったのですが、男が賭けをするのを初めて見たからビックリ、という描写があったので、実はダークな職場なのかもしれないと思い直しました。既にそれなりに男のことを意識していたということをほのめかしているのかもしれませんが、そっちの方が深読みに感じられました。
『結局男が目隠しを外す前に時計を抜き取って、男は女子数人にランチをおごった。顔色一つ変えなかったが「ハズすなんて……」と男が呟いたのに黄菜子は気付いた。輪に入っていたけど黄菜子は嘘が嫌いだった。』というのが一段落なので、視点とか主語とかいった観点からみてひどいと思いました。
夏の鐘
「埃のかぶった箱」は、埃をかぶった箱、じゃないでしょうか。
ピストルは、撃つ、だと思います。
話としてはよくできていて、おもしろいんですが、なんか既視感がありました。つい頭の中で、海岸とピストルと男と女か、ってまとめてしまうような。
参照用リンク: #date20090905-001751