第80期決勝時の、#28先生が生きている(川島ケイ)への投票です(1票)。
面白かった順で。
・先生が生きている
読んでいて「え、万引き?」→「うわ、小説の話に戻しやがったこいつ」→「うわしかも万引きと小説で絡めた」→「うわなんかまとまった」って感じで、なんだかうまさを説明できないうまさだったから、読者としても作者としても敗北を感じた。
・ばべぼぼぼべべ
ポリ袋関連のアイデアもうまいし、さらに全編の言葉遣いが一々うまいと思える。一行目からのつかみがすごい。この言葉遣いにはどの辺まで理念があってどの辺まで狙っているのだろうかと考えさせられてしまう。ただ読者を選ぶ作品である感は否めない。なんだか全体がグレーがかっている感じ。
・翼の夢
書き方はうまいと思えたし、楽しめた。けどもう少しシーンを多くして“現”パートを増やしてもいいかなと思った。ただ1000字の壁があるから何とも言えない。
・パソユタさま
正直最初に読んだ時は別に面白いとは思えなくて、何で投票で絶賛されているのか理解に苦しんでいたんだけど、深読みすれば、現代の発達したテクノロジーの中において、テクノロジーを使いこなすことのできるものと使いこなすことのできない者の間の断絶における、出来ないもの側から出来るもの側を見たときあたかもそれが霊力や魔術のごとく神秘的なまでの神々しさを帯びてくるということを風刺した作品ともとれて、そういう主題があるのであればこれは面白い作品なのかなとも思ったんだけど、がんばって読みなおさなきゃそれが俺には思いつけなかったんだから、仮にそういう主題だったとしても表現が不足しているもしくは俺の読解力が足りないわけで、やっぱり面白いとは思えない。
・お前は計画性が無いよな
これもまた正直面白くないというかなんというかいや全く面白くないわけじゃないんだけど決勝に残るほど面白いとは思えない。文体の癖も狙ってやっているにしては弱いし、狙っていないのであれば変。
参照用リンク: #date20090604-202127