第8期予選時の、#16ソング(るるるぶ☆どっぐちゃん)への投票です(4票)。
正直、なんだかよくわからないのだが、よいと思った。話にならない話である。時間しか描かれていないようにさえ思える。この無為にすぎてゆく時間について、主人公はいくらか不安、不満を感じているらしいところに好感が持てた。あまり関係ないが「ペプシ」に対する「コーラ」がコカコーラの意味なら「コーク」が普通では。
参照用リンク: #date20030404-230450
才能、というものを感じる。とくに会話。
「ルーズリーフなんて随分久しぶりに触ったな」
「黒のペン無いの? なんで俺だけ青なんだよ」
「ねえ、辞書持ってきてよ辞書」
「良いんじゃないかなこれ。なんだか」
「なんだか?」
「なんだか遺書みたいで良いよ」
「まだ終電があるからね」
「そう」
「まだ終電があるんだよ」
(こんな歌が好きだったのか)
会話は、小説の命だと思う。地の文がどんなによくても、会話がダメなら台無しになる。会話だけで、その人物たちの性格や生き様が表現できてしまうのだから。
この作品をきちんと読んで、それをちゃんと感じて欲しい、と、僕は思う。
参照用リンク: #date20030404-010130
「まだ終電があるからね〜まだ終電があるんだよ」のセリフが非常に印象的。読後の余韻がダントツでした。ただ伏線を張りすぎた為か、なにが言いたかったのかはよく分からなかった。
紺氏の散桜花にはよほど一票入れようかと迷ったが、情景が頭に上手く浮かんでこなかったので入れませんでした。千字であそこまで描き切った技量には心底脱帽です。
参照用リンク: #date20030331-223438