第74期予選時の、#9無限大はどこまでも(ゆりあやこ)への投票です(2票)。
>To be continued.
って終わり方ありえないだろ。
ぶんなげ過ぎて爆笑しました。
///qbc
参照用リンク: #date20081129-133955
・作品から受けた印象
不思議な文章だと思った。童話のような書き出し(「ひろくんとあやこちゃんは、とっても仲良し」)ではじまり、子供向けなのかな、それとも、こういった軟らかい文章でやっぱりエログロへと発展するんだろうか――というこちらの予想を見事に裏切って、この話は童話でもエログロへも進まない。
ひろくんとあやこちゃんはとっても仲良しなのだが、ひろくんは忙しいときは「あやこちゃんにかまっている暇なんて、ありません!」と、自制がきいている。ありません!の「!」がモウレツに可愛らしい。惚れそう。「あやこちゃんのことを思い出すのは、一日のうちで朝ご飯を食べてるときくらいです」という箇所など、よくある「盲目的な恋愛話」と一線を画している。短い文のなかの小道具もポイントだ。夕暮れの海辺、波、流される水着、貝殻(それは8の字で永遠を感じさせた)、砂浜などなど。
字数が6割程度というのは気になるけれども、それよりも、「To be continued」と、唐突に終ってしまうこの話のつづきのほうがもっと気になる。こういう感じだと無限大にどこまでも読みたくなるかもしれない。
・他作品と比較して推す理由
この作品への対抗作品は「結して開す」あたりだろうか。
まず「結して開す」は完璧な完成度であるが、私は「無限大はどこまでも」の、あえて完成させない点、読後感のほのかなぬくもりをとる。
参照用リンク: #date20081127-130604