第71期決勝時の、#7幽霊(群青)への投票です(1票)。
予選でも推していたこの作品に一票入れます。
なんというか、飾り気がなく、読者に媚びるような所が全く見られません。そこは立派です。
ただ「文体」として突出して優れているかと言うとそういうわけでもありません。
私がこの作品を推すのは、只単に「私が好きな話」だからです。
客観的に見て、総合的に見て、より優れた作品を選ぶのが勤めだとは思いません。なぜなら本来、一般的に作者と読者の間にはそういうものはあまりないからです。
「私この作家の話好きやねん」
という時に、私は客観性を含みません。自分が「好き」か「嫌い」か。
つまりこの作品が「良いと思った」からっていう、解りやすい理由から一票。
感想としては、軍を抜いて結末が頭に残ります。なんとなく、という抽象文が多い中、一つの作品として非常に纏まっているのではないでしょうか。
そう、なんだか『世にも奇妙な物語』みたい!!
森下紅己
参照用リンク: #date20080904-192022