第70期予選時の、#13キュウリ(森下紅己)への投票です(8票)。
優れたフィクションです。
21世紀初頭、日本ではケータイによる強い結びつきが低年齢集団の均一性を高めていた。ケータイにはもう一つの側面として即時性があり、そのためそれらの集団内部のコミュニケーションツールとして、読みやすく内容も薄っぺらい文章が用いられていた。つまりこの集団では、自分の理解の範疇を超えない、消化しやすいもののみがエンターテインメントとして消費されていたのである……。
というような実在するかどうか分からない生態系を描いているという意味ではSFともいえます。盗癖と性欲が直結している精神構造なんて、自分がそうだったらと考えると普通に吐き気がしますし。
つまり「これはひどい」と読者に感じさせたのは、作者の力量によるものでしょう。異次元世界への案内役としてこの文体を効果的に用いている、と思いました。
参照用リンク: #date20080726-144250
おもしろかったです。
オチがよくて、えっ!そうなの?と、読んでしばらく固まりました。
主人公が恋をして、初体験をして、母の女の部分を抵抗なく
受け入れたような感じを受けました。
参照用リンク: #date20080718-234553
あっさりしているなぁ。という感想。
それでいて明朗快活。簡単に読める。そして笑える。ブラックユーモア。
「真面目にやっている人がかわいそう」
と、意見されているけど、この人はもっと深い感性を持っているはず。
それを生かしてほしい。次回作に期待大。
参照用リンク: #date20080717-031434
パソコンで見る、という利点を生かし、改行やスペースを活用しているところがいいです。
難しいテーマや文体が多い中、あっさりとしていて、簡潔。
以上の二点より、「読みやすい」という観点から選びました。
携帯小説家に向いているんではないでしょうか?
HP拝見しました。壱カヲルさんとの合作もがんばってください。
参照用リンク: #date20080715-200203
オチを読んでクスクスと笑ってしまった!!
ありそうでなさそうで、でもやっぱりありそうな話!!
家族間の「性」の問題って、暗く取り上げられがちだけど、これだけ面白く書いていたら、読んでてすっきりします。
ただ、描写力があまりないのが残念。
書き直して膨らましてみてもいいんじゃないでしょうか?
参照用リンク: #date20080715-103647
お母さんがきゅうりを何に使ったか気になりますねぇ。
少し下を匂わしていますが、コメディな感じで読んでておもしろかったです。こんな感じで長編の内容も短縮できるといいですね。
参照用リンク: #date20080715-033923
全体的に荒削り。雑な感じの文が目立つ。千文字でいらない部分を削ぎ落としたかった気持ちは分かるが、物足りない感じが否めない。
ただし、それがテンポよくもある。アメリカのブラックジョークやスタンディングコメディアンのような、エンタテイメント性にとんだ話であると思う。
千文字ということで話が尻切れトンボになったり、途中で終わったような感覚を覚えさせられる作品の多い中、ちゃんと笑えるオチをつけている事が評価の対象になりました。
参照用リンク: #date20080713-204510