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2007年12月31日 10時12分24秒

 作品そのものの価値判断はさておいて、個人的にいろいろと感じる所の多い作品でした。私もじつはこの語り手と似た立場なのですけども、教員が考えそうなことがよく言い当てられていると思いました。私の専門は歴史ではないんですが、たとえば〈現場〉に行ってみようというのもその一つですね。
 東京駅の浜口首相の遭難現場には、太い柱にプレートが埋め込まれていたと記憶しています。城山三郎『男子の本懐』を読んでいたので、初めて上京した際に偶然通りかかったときは、ああここだったかと感慨を催しました。ちなみに浜口首相の後を継いだのは同じ民政党の若槻礼次郎、その後が犬養毅でしたね。
 それから本が手元にないので申し訳ないのですが、浜口の命名の由来については、親がかねて女子を望んで「お幸」という名前を用意していたのが、あいにく男子であったので、無理やり男の名前にしてつけた、という話を読んだ気がします。今見たらウィキ君には泥酔説が書いてあるな(笑)私の記憶違いかも知れない。
 何だか余計な重箱の隅ばかりになってしまった感じですが、私にとってはいちばん興味深かった作品でした。作者ののびのびした語りの才能を感じます。(海)

参照用リンク: #date20071231-101224


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