投票参照

第62期予選時の、#5宛名のない手紙(黒田皐月)への投票です(2票)。

2007年11月30日 16時25分22秒

『だって寂しいんだもん。どうしたって寂しいんだもん。だから、声をかけてください。きっと来週もバッティングセンターに行くから。だから』

・・・・・・という一文をどう受け取るか? これはかなり書くのが恥ずかしいと思う。作者自身、いずれこの部分の恥ずかしさに気がつくときがくるんじゃないだろうか、と思いました。

が、この文のような感情の素直な爆発を書いたことがないまま作家になった人を私はなんとなく信用できないように思えます。小手先を磨くこと、語彙をいじくることも大事ですが、まずはその作品に対する作者自身の情熱から始まらなければ、普遍性は獲得できない気がします。今期の作品を読みながらそんなことを思いました。(ロチェスター)



参照用リンク: #date20071130-162522

2007年11月30日 9時21分38秒

 切手云々よりも差出人が書いてない方がよほど郵便屋さんには迷惑では。とも思うのですが、この語り手の天然さが浮かび上がって来るような気がします。
 私はあえてねじ曲げて深読みしました。たぶんある特定の人物(たぶん男性?)に対するストーカー的な思い(末尾で暗示されているとおり)を語ったものだろうとは思うのですが、それよりこれは私小説書きの内面として読むと、非常に味わいがあると思いました。(海)

参照用リンク: #date20071130-092138


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