第6期予選時の、#17墜落堕落短絡娯楽(西直)への投票です(4票)。
自殺を止めるというのはよくある話ではあるが、結末はありがちではなくてよかった。重苦しくもならず、かといって単純なめでたしめでたしな話でもなく。付け加えて言うと「普通、止めない?」という地の文での語りが新井素子っぽくて、ひそかにツボに入りました(すいません個人的好みで)。
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最初のほうは「生まれてきたこと自体を後悔したくなる」など表現がベタでいやらしかったが、自暴自棄の象徴とも言える「パンツ」が出てきたあたりから期待が高まり、物語後半に至っては爽快である。なんかよくわからないけれども、他人がわからなくてもよいような話なんだろうけれども、なんだか気もちのよいものを読んだなーとか馬鹿っぽくちょっと思った。
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自殺がテーマの話は結局「自殺はダメ」か「自殺もいいんじゃない」の二つしかないように思った。この作品は「自殺はダメ」の方だと思うけど、上手く誤魔化した感じ、きっと照れているんだろう。もちろん主人公の女のコが照れているわけですが、そこがかわいらしかった。
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自殺モノのラストということで初読時は流し読んでしまったが、よく読むと表現はしゃれていて、詩的な雰囲気もあり言葉づかいのセンスを感じる。しかし、言葉遊びをこれ以上やると鼻につくので、次回作はある程度の抑制が必要だろう。(ラ)
参照用リンク: #date20030131-203705