第6期予選時の、#12ゴーレム(逢澤透明)への投票です(6票)。
主人公は自分を捨ててゴーレムとして学校や職場といった人生に対応してゆくが、けっきょく疲れ果てて「母」に回帰しようとする。そして元の自分を取り戻そうとしたところが、そこにも「へそ」はなく、つまりもともとゴーレムであったというのはホラーである。大ざっぱにそういうふうに読んだ。ホラーな結末はちょっととってつけたようなかんじだが、そこまでの物語がこころに妙にひっかかる作品。
参照用リンク: #date20030204-223532
最後なんかまぬけっぽくて良かった。「えっ?」と言って振り返った主人公の顔を想像できた。もっと母親が不条理で、口調が汚いとかビンタ食らわすとか、でも良かった。10点中8点。
参照用リンク: #date20030204-154644
笙野頼子の「母の発達(でしたっけ?)」を思い出しました。なんか好きです。構成的にもすっきりしていると思います。
参照用リンク: #date20030203-000850
越冬こあらさんの『回帰』という1000字小説を思い出してしまったけど、読み返してみるとそんなには似てなくて、それぞれに面白い。
ラストも意味は分からないけれど、やたらとインパクトがあって、しばらくその光景が頭を離れませんでした。
参照用リンク: #date20030202-022550