第58期予選時の、#10例えば千字で刹那を(黒田皐月)への投票です(1票)。
この作品はとても説明的な文章に思えるのに、不快じゃない。電磁波を用いての超短時間の計測に挑む男のひとりごとである。だけど、何か落ちついて読める。説明的なつくりばなしを読むよりもいい。わかりやすいオチやテレビCMのような話よりも、作者独特の歪みが気持ちいい。毎回なんだか同じような話を読んでいるような気もするけれども、少しじつこの作者は螺旋階段をのぼっているように思える。
参照用リンク: #date20070720-123513