投票参照

第52期決勝時の、#13年月(川野直己)への投票です(4票)。

2007年2月8日 23時13分11秒

今期は「神様」と「年月」の短め作品決戦だと思ってました。考えた末、最後の一文で世界が変わったような印象を心に残した「年月」を推したいと思います。

参照用リンク: #date20070208-231311

2007年2月8日 21時44分46秒

「この部屋に暮らすかぎりは僕が月を訪れる必要性は無いのだ」ということは月まで行くことを一時は空想したということで、月とすっぽんではないが、小さな部屋と、小さく見えはするが、実は大きなものである月との美しい対比がある。他の三作はかっちりとオチをつけてしまって、それはそれでいいのだけれど、読み終えて腑に落ちて、それで奇麗に仕舞いになってしまうのだけれど、『年月』には読み終えてからの余韻があって、自らも月を仰ぎ見た気にさせられる。ところで「妹の血」はどこかで一度読んだような気がするのだが、別なところで一度発表されたものなのだろうか。サイトをお持ちでない作者の場合、こういった時の確認が取りづらいのちと困る。

話は変わって、今期に限ったことではないのだが、票感想にて「競った場合、新人を推す」というような意見が散見されるのはよくわからない。こういってはなんだか「短編」投稿者はみな一様にただの素人に過ぎず、そこに新参だ、古参だ、という区分を変にもうけてしまうのは、ある種の傲慢ではないだろうか。
作者がどこのだれであれ、一等面白く感じた作品に票を投ずるのが本当だろうと思う。

参照用リンク: #date20070208-214446

2007年2月8日 21時36分28秒

『髭』は、登場人物がただ与えられた役割をこなしているだけだったので(宇宙人はすごい技術力でなんでもできる、父親は息子のために仕事をがんばる、息子は父を尊敬している)、もうひとひねり欲しかった気がしました。
『神様』は、わざわざ隣の人形作家を呼びにいったのに、彼女が人形を連れ戻しにきたときには既に人形は動かなくなっている、というのがもったいなかったです。全体的に、まだ面白くなる余地があるように思いました。
残る『妹の血』と『年月』で悩んだのですが、どちらの作品も主人公の思索がメインで、閉じた話であるにも関わらず、『年月』の方は更に作品について何かを述べたくなる、不思議な広がりを感じました。その余白の部分を評価して、『年月』に投票させていただきます。

参照用リンク: #date20070208-213628

2007年2月1日 16時31分45秒

 決勝作品を何度も読み返してみたけれど唯一心の扉に小さくコツコツと響いた作品だなと思った。きっと主人公の置かれている部屋はとてもとても小さな部屋で窓は人が出られない位小さいかあるいは鉄格子が嵌められているのかどちらにしても他者の介在のない限り主人公はきっと外には出られない。〈僕自身が外へ出る必要性は感じないのだった。〉この一文が沁みた。私自身の想像力がただの的外れならなんちゃってでおしまいだけれど主人公が外に出る必要性を強く望むようになったとしたら(心底そうなって欲しい)そこにはささやかな希望の前に大きな地獄が待ち構えているような気がする。貴方はどれほどの年月をそこで過ごしているのだろう?(公文)

参照用リンク: #date20070201-163145


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