投票参照

第5期予選時の、#9砂のユートピア(逢澤透明)への投票です(4票)。

2003年1月4日 11時19分47秒

ちと空行がうるさく感じられたが、統一感があるので不問。
ほら話にも似た壮大な話。
些細なことだが、以下の文章に作者の細やかさを感じた。

この地図にある家々の書棚に納められた本を一冊とってみれば、最後まで読むことができるという。

本は最後まで読めて当たり前のように思える。
が、世界のイミテーションにすぎない地図に存在するイミテーションの本まで「精密に作られている」というイメージから、壮大かつ緻密なことが伝わり、全体をさらに引き締めている。
<久遠>

参照用リンク: #date20030104-111947

2003年1月2日 23時44分25秒

何やら残念な個所が多い作品である。実物大の地図が姿を現すきっかけが雨季であったのは何よりも残念。あと、「古文書にはそう記されていた。」の一文の前後で同種の表現が登場する。そして引用の部分が「」表現されているが、それほど必要性を感じない、など気になる部分がいくつかあったが、壮大なイメージの作品である点を推したい。 (ラ)

参照用リンク: #date20030102-234425

2002年12月30日 22時48分27秒

 壮大なナンセンス、と言うほかにとくに感想が思い浮かばないけれども、とにかく壮大なナンセンスだ。それを言えばピラミッドだってナスカの地上絵だって、どんな用途であれきっと現代から見れば無意味にちがいない大事業で、あるいはわれわれはそれらのとほうもない無意味さに圧倒されて古代の神秘にこころをひかれるのかもしれない。きわめて単純に、好きなタイプの作品だった。ただ、ところどころ表現がちょっとガタガタしている。言葉がしっかりハマっていないというか。気どりがすぎたかな。

参照用リンク: #date20021230-224827

2002年12月28日 0時44分23秒

ロマンです。カタストロフィがある。まず予感があって、それが
期待に変わって、次にずっしりしたイメージの手ごたえが残る。
最後に補足説明があり、イメージをきちんとした形で収束させる。
スケール感があった。欲を言えばシメの一文をよりドラマティック
に、つまり、より詩的に作って欲しかった。
ストイックさが足枷となり、せっかく読者が感銘を受けているのに
「ぼく」とそれを共有できないもどかしさが残る。

参照用リンク: #date20021228-004423


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