第40期予選時の、#8幸村と佐助(わら)への投票です(2票)。
どのくらい史実に基づいているのか判定のしようもないが、たいへん面白く読めた。いわゆるポップという表現である。桃山時代の人間がそんな喋り方をするわけがないと言っても、本当のところはわかるはずがなく、サヨウシカラバ風な書き方ならばそれはそれで単に時代劇という枠に足を取られてしまっているわけである。
それよりは現代の私たちと全く同じ言葉に翻訳してしまった方が、かえって何か人間の本質みたいなものが見えてくるんじゃないか、というわけで、高橋源一郎や町田康などはそういう書き方をしているのだろうと思う。近い所では去年のNHK大河ドラマ『新撰組』にもこれと通じる所がある。
参照用リンク: #date20051215-214155
時代物なのに会話が現代口語というのは特に目新しいモノではないが、軽妙でサクサク読ませてくれるところが○
最後の佐助の「語り」は蛇足のような気もするが、かといって無いと作品が締まらないため難しいところ。
参照用リンク: #date20051205-012140