投票参照

第4期予選時の、#13鳩と幼女(海坂他人)への投票です(3票)。

2002年12月5日 0時20分38秒

このご時世に幼女を観察する男(かどうかは文からは不明ですが)の話とは、とやや身構え警戒しつつ読み進んだのですが、語り手の最後のダークな想像には思いがけずダークに共感してしまい、ちょっとうろたえ気味の自分がおりました。兎にも角にも、道徳とか常識とか抜きにしてぶっちゃけて言えばカタルシスを感じもしたし、それまで「語り手」に徹していたのに最後になって己の想像をもって前面に出てくるこの「私」って一体?というところも面白くあり、個人的にはこのラストで(いや「だからこそ」)全然OK!でありましたよ。

参照用リンク: #date20021205-002038

2002年12月4日 23時29分44秒

(作者のホームページのBBSを拝見したところこれは作者の意図と異なる読解らしいけれど、「……」を大きな転換を示す区切りと解しその次の段落「だろう」という推量から主人公の想像は「だろう」の段落のみを指し、実際におこった事故と読んだが、いずれにせよ、)主人公がこの惨事を爽快に思ったのは、鳩に自己を投影したからだろう。彼はよほどふだんこの幼女のような存在に苦しめられているのにちがいない。その事情は述べられていないが、おもしろいのは、あるいは、おそろしいのは、第三者的立場の冷静な観察者だったはずの彼が、個人的な事情により突如として一方のサイド(鳩)に肩入れし、自己と同一視し、ハタから見れば非道な感覚に酔いしれる、という意識の暴走である。じつに人間らしい残酷さだと思った。

参照用リンク: #date20021204-232944

2002年12月4日 5時53分49秒

幼女がお菓子を踏むという、何気ない情景が、これほど衝撃的に変わるとは思わなかった。今回のなかで一番インパクトのあった作品。

参照用リンク: #date20021204-055349


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