第33期予選時の、#22大きな魔法のじゅうたん(川島ケイ)への投票です(4票)。
私は全くのリアリズム小説と読んだが、言われてみれば確かに、冒頭の「ブランコ」と言い、「球体の内側に私たちがいる」という発想と言い、私たちの住んでいる現実とは微妙にずれているようでもあって、やや受け取りにくい所はある。
しかし「この世界がどういうものかなんて、誰もはっきりとは分かっていない」と言われると本当にそうだと思えるし、「世界は魔法のじゅうたん」という考え方も夢があってよい。
そしてその上に「キイチ」という人物もよかったし、話者と彼との距離感も心地よかった。やはり『短編』には居てもらいたい作者であるとおもった。
参照用リンク: #date20050513-215833
ファンタジックな世界をありがとうございます。じゅうたんを飛ばしているのではなく、空を飛ばしているという発想がすてきです。
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