投票参照

第33期決勝時の、#22大きな魔法のじゅうたん(川島ケイ)への投票です(1票)。

2005年5月20日 23時27分1秒

 ここ数期の結果をふりかえってみると、「なし」票が四票も集まるというのは異例であるようだ。いっそこのまま「なし」票だけが入りつづけて優勝者なしにでもなってしまえ、と思わないでもない。
 今期予選を通過した作者のうち、三人までが何らかの形で作品感想を発表していることはやはり興味深い。人の作品について価値判断を行い、それを形にすることは、創作の勉強にもなると考えられる。なぜなら、作者は常に自らの作品の最初の読者たらざるを得ず、無意識のうちに自作に判断を下しながら書きすすめていく筈だからである。
 しかし残念ながら、作品の価値判断を行うという行為の中には、当然、マイナスの評価を下さざるを得ない場合もありえる。
 今期の「なし」票の底流には、彼らが書いた感想に対する、暗々裡の反発があるのではないか、と言えば、これは邪推であろうか。作者本人に限らず、人の作品をあからさまに貶した奴らの書いたものなど支持したくない、といった風の――。
 推薦作については予選感想でも記したので、改めては述べない。一つ前の感想に、「深みのない村上春樹」という言葉があったが、千字で深みのある春樹が書けていたら作者はこんな所に居やしないだろう。それを言ったら身も蓋もないと言うなら、元の感想がそうだったのである。

参照用リンク: #date20050520-232701


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