第28期予選時の、#23ユミに会いに行く((あ))への投票です(7票)。
「そんなことをするのは初めてだったけれど、心からそうしたい気分に私はなっていた」という最後の文が、何とも絶妙というか、いかにもらしくあり、また感情のこもった、いい言葉だと思いました。
参照用リンク: #date20041208-235657
大きな時間と空間を感じさせる物語に、つい心惹かれてしまう。その物語が小さければ小さいほど、感嘆の思いは大きくなる。
本作において、読者は「私」に寄り沿い、飛行機、船、タクシーを乗りついで、はるばる南の島を目指していく。ついに「ユミ」と再会し、長旅が報われたことを知って顔をほころばせながら、ずいぶん遠くへ来たもんだ、と呟く。
そしてもう一度物語を振り返ってみた時、そこに書き記されている言葉が、最初に感じたよりもずっと少ないことを知って驚くのである。 (でんでん)
参照用リンク: #date20041207-133543
こういう「幸せから幸せにいく話」は正直苦手なんですが、これは何故か受け入れられた。上手いなぁ。
今回どれに票を入れるかあまり迷わなかったんですが、「人形」「慰弔」「石鹸」あたりにも票を入れたいと思った。
参照用リンク: #date20041203-214004