第275期予選時の、#2坂の下の中華屋(OS)への投票です(3票)。
「小さな中華屋」を訪れた語り手は実は「ゴキブリ」で、「小さな中華屋」は「ゴキブリホイホイ」だった。さらに、「ゴキブリホイホイ」を仕掛けた「親子」もまた「箱」の中に入っていて、その「箱」の外には「透明な手」を持つ「巨大な」何かがいる、というお話です。
実は「ゴキブリ」だった語り手ですが、あまりに人間らしい描写をするので、おそらくフランツ・カフカの小説『変身』の主人公グレゴール・ザムザのように、ある日突然「ゴキブリ」に変わってしまった人間なのでしょう。とするならば、語り手のその不条理な境遇が、この話の不条理な展開に説得力を持たせていると言えると思います。
(三浦)
参照用リンク: #date20250830-123752
ゴキブリが人間の夢を見ている設定のようだが、逆に人間がゴキブリの夢を見ているようにも受け取れるという曖昧さや、存在が不安定な感じが面白いなと思った。
参照用リンク: #date20250825-191348
これも読者の予想を覆す秀作でしたが、地震、ゴーストタウン、店主のいないラーメン屋、という流れからは、もうちょっと違う展開にもできた気がしました。仲間と一緒に来て、片方が状況を怪しんだり、とか。巨大生物に観察される状況はこちらも『GANTZ』を彷彿(ほうふつ)とさせましたね。
参照用リンク: #date20250816-213547