投票参照

第261期予選時の、#1(蘇泉)への投票です(3票)。

2024年6月27日 21時48分39秒

小芝居の段になって、語り手の側にだけではなく、
相手側にも語り手には見えない広がりがあることが見えてくる。
舌の長さから見えなかった人間関係の広がりに辿り着くのが面白い。

参照用リンク: #date20240627-214839

2024年6月17日 19時41分17秒

ディープキスを何度も想像させる話なのに、淡々とした語り口のせいか、不思議といやらしい感じがしない。
そういう部分がどこか村上春樹っぽいなと思った(真似しているとかそういう意味ではなく)。
舌が短い者同士どんな恋愛をしたのかも、残りの文字数で書いて欲しかった。

参照用リンク: #date20240617-194117

2024年6月15日 18時43分27秒

 6つの段落に分かれていて、1つ目から順に、起、承、承、承、転、結という構成になっています。
 5段落目は、語り手の立場が反転するという単純な「転」になっていて、意外性はありません。しかし、意外性が無い「転」がすべてだめだというわけではありません。これは、流行歌の旋律のようなもので、意外性が無い旋律の中にも、良いと感じるものと悪いと感じるものがあります。
 では、良し悪しを分けるものは何なのかというと、この作品に関しては、4段落目にある「でもまた別れた。」の一文によって、良し、になっているということになるでしょう。この作品では、舌をモチーフにした恋愛模様が描かれていますが、語り手の恋愛感情は描かれず、複数の「彼女」の反応を描くに留めています。唯一、語り手の恋愛感情が表現されているのが「でもまた別れた。」の部分、特に「でも」の部分です。この「でも」は、前段の「彼女は大喜びで」「嬉しがっていた」にかかっている言葉です。些細な表現ですが、その規模が、他の表現の規模に合ったものなので、印象的な表現になっています。
 また、作品の構成として、冒頭は観察される側だった語り手が、最後は観察者に変わるというところに、収まりの良さがあります。

参照用リンク: #date20240615-184327


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