第256期予選時の、#7叫び(たなかなつみ)への投票です(2票)。
ある程度、歳を取ってしまった人の心情ってこういうものかもしれないなと思う。
それを作者独自の感覚で言語化したのがこの作品で、詩のような物語のような、よく分からない表現に少し魅力を感じる。
参照用リンク: #date20240129-183535
抽象的な語り手の心象世界だけなので、作品全体が靄の中にあるようだ。語り手も、そんな霧の中でしんどく生きている状態で語ったらそんな風になるのは仕方がないだろうから、責めるのは可愛そうだ。
初読では勘違いしていたが、声は二つあり、一つは同調圧力や常識などの誘惑・拒絶の声と、そんな世界を知らずに夢を見ていた自分の声。どちらも声でわかりにくい。叫んでいたのは後者か。
参照用リンク: #date20240127-235135