第253期予選時の、#3あれ(三浦)への投票です(3票)。
最初は「なんか言っとるわこのオッサン」くらいの距離感で読んでいたが、最後の一文までくると、読者としての自分の感情が語り手に追いついた気がした。
「ここに書きたくもない。拒否する。」っていうところには何となく茶目っ気を感じた。文体的には別に誰かに書くことを求められた文章ではないだろう。
参照用リンク: #date20231031-015052
最初、拗らせツンデレな奴だなと思ったけど、もっと切なかった。最終4段落での展開の辛さよ。
通して「私は酷く怒ったが、あれは笑っていた。嫌いだ。」と締めるための文章だったと思う。
感情は嫌いとしか描写されないが故に、淡々と説明される文章の裏側にある感情やら関係やらを想像する余白があり、そこに楽しさがある。面白かった。
参照用リンク: #date20231030-225852
ざくざく切り落とすナイフのような語りが最高でした。繰り返される「嫌いだ。」の色合いが変わっていくのがよい。
参照用リンク: #date20231016-210428