第245期決勝時の、#4はじめての料理教室(吟硝子)への投票です(2票)。
この美しい作品が 500字に纏まっていることに感動を覚えます。遺された妻君の残された日々が安らかでありますように。
『家庭教師とソラと雪』は最後まで迷いましたが、”予選ではこちらの票が多かったし”という理由でごめんなさい。決勝でも多くの票を獲得することでしょう。こちらも、どこまでも美しい雪の日の物語でしたね。
家庭教師の契約の解除を申し出たのは家庭教師自身では、とも思いました。不自然な態度で勉強に集中できてない思春期の少女に危うさを感じてしまったのだとしたら…ファンタジーではない、普通の小説としても読めるのですね。愛猫は単なるきっかけであり、年上の青年に、言ってしまえばよくある形の、ほのかな情を感じてしまった少女の、ありきたりであるがゆえに共感を抱かれやすい物語。そうだとしても、心情と情景の描写の美しさはやはり素晴らしいものでありました。
参照用リンク: #date20230303-155029