第243期予選時の、#8マイナンバーの功罪(朝飯抜太郎)への投票です(4票)。
最後に大学の講義だったことがわかって文体や視点がとても腑に落ちた。しかし元の生身の体はどうなるのだろう。ナノマシーンで個人が分散可能になったというアイディアは面白いが、そのへんがどこまで練られた設定なのかも気になる。
参照用リンク: #date20221231-095635
マイナンバーと呪いの組合せただけでも面白い(実際のマイナンバーの胡散臭さとか、すでに色々な意味で呪われてそうだから)。その上でSF的解決をはかり、さらに鮮烈なイメージと「先に半身帰っとったんかーい!」というツッコミどころまで入れてくる結末。こんなのずるいでしょ。
参照用リンク: #date20221226-000140
内容の無茶苦茶さでは前作の『九九連続殺人事件の解決』に匹敵し、”ありそう”とつい思わせてしまう筆力が魅力ですね。ただ、本作は話が広がりすぎて、焦点が掴みにくく感じられたのが残念です。群体となれるのなら、講義に出席する必要もなく、講義者が持つ情報は直接リンクできそうで、学校や大学の存在意義もなくなりそうです。あと、8行目の陰陽”丁”は”庁”の誤植だと思います。
参照用リンク: #date20221213-115157