第243期予選時の、#4住宅地にある喫茶店(テックスロー)への投票です(2票)。
普通の日々が普通に肯定される素晴らしさが描かれていて、年末の慌ただしい時期に一息つかせていただいた気がしました。『いなり寿司パン』も普通さを肯定する点では似ていましたが、ややバタバタした印象となったのが残念でした。
『立教大学』では、日本では周作人よりむしろその兄の魯迅の方が有名なので、そのことも記述していただければなお良かったと思います。周作人の人道主義にも触れていただきたかったですね。兄弟とも漢籍に深い教養があったとか。魯迅の『故郷』は高校の教科書で読んだと思います。
『大切な仕事』は読者の心をえぐる作品ですが、えぐりすぎて読後感があまりよくありませんでした。いえ、受け取る側の問題とも思いますが。
『グロリアスハイジェットでいこうぜ』は前作とあえて文体を思いっきり変えられたと思われますが、あまり成功したとは思えませんでした。
『部屋』は…この作者の近作はこの手のものが続いていますが、私は以前の『電子海』や『ガベージ・コレクタ』のような作品の方が好きでした。ごめんなさい。
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