第240期予選時の、#4国内および国家間の不平等を是正する(テックスロー)への投票です(4票)。
強い推進力を感じた。「猿は。」と収まり切ってないのも、まだまだ続きそうな勢いを体現しており悪い印象ではなかった。それぞれのキャラが立っており、言動に説得力があり
、それが噛み合って勝手に話が進んでいく様子が面白かった。
参照用リンク: #date20220930-124605
昔話を今の視点で語り直す話はよく目にするが、財宝が全部猿のものになる流れは初めて
見たかも。そこまでの流れも納得できるし面白い。タイトルがこれなので期待していた
帰国(村?)後も意外な流れ。戦時中/戦後の乖離が見えるようで、最後まで面白かった。
参照用リンク: #date20220924-213305
初読では猿が最も人間らしいと思った。なので猿が我々であり、ラストの「猿は」で終わるのは我々はどうするか?という問いかけのようで、うまいなと思った。読者としては猿がどう行動するのか読んでみたかった。
他の感想にもあってそうだなと思ったが、それぞれに気持ち悪さがあり、桃太郎のように無欲に生きるのが理想なのかもしれないが、そこにも何か異常なものを感じてしまうところに、清濁併せのむとか、そういう簡単な言葉ではなくて、そもそも確かなものなどないという、人間の心細さを感じる。
参照用リンク: #date20220919-231036
#4 国内及び国家間の不平等を是正する
英雄らしさ、猿らしさ、犬らしさ、雉らしさ、おじいちゃんおばあちゃんor実家の親らしさがよく出ている。猿の欲深さに読者が憤ることで物語に関心を惹きつける仕組みができていると思う。猿だけが不快なのではなく、桃太郎の無欲さも、犬の権力者におもねる姿勢も、雉の「金より経験」な意識高い系価値観も、皆程々に気持ち悪く、納得がいかない。最後は猿の現金さが清々しく好ましく思えてきさえする。富の配分は、本人たちの中で良くてもはたから見て納得がいかない。そう言うむず痒さが、SDGsの10番目の提言句であるタイトルと響き合う。理想と現実のギャップだとか、公平さという価値観の曖昧さの指摘に見えて面白かった。
参照用リンク: #date20220915-190549