第240期予選時の、#10そして石になる(朝飯抜太郎)への投票です(4票)。
前半と後半で大きく話の調子が変わるので驚きましたが、おもしろかったです。シリアスな話と思わせて、実は……という話、大好物です。ただ、前半のトーンのまま、作品を作ったら、どうなるのかも気になります。SFショートショート大好きなので。(宵一)
参照用リンク: #date20220930-200700
石切りみたいにポンポンと話が飛ぶけど、ずーっと結末まで読ませるドライブ感。
某映画のパロディっぽいタイトルが微妙に本文にかすったり、
>何のことはない、奴らも一枚岩ではなかった
とだけ言い捨てて石機能停止技術の説明をうっちゃったり、(一枚岩言いたかっただけとちゃうんかと)
おふざけが、全体の1000字の物語が壊れない程度にちりばめられていて、深く考えなくていい仕掛けが随所にある。
参照用リンク: #date20220918-093143
#10 そして石になる
これ本当に千字?かなり多くの内容が無理なく書かれている。今回これが優勝するんじゃないかと思ってる。緊張と緩和の笑いの仕組みがうまく使えてるしバランス感覚も抜群。でも好きじゃないところがあって、ギャグとして綺麗に壊したいとしても最後石になることを主人公が選ぶのが、物語の筋書きに寄せすぎてて、作者の思惑をチラっと感じてしまった…!読者としてはリーダーを好ましく思ってしまい、醜く強く生きて欲しいという願望を持ったのだが、それも叶えられず…!結末の狙いについてはペッて感じがしたが、これがエンタメとして優れていることは無視できない…推薦することにした。
#2 花見猫
猫感出ていると思う。1000字以内の作品としてこれで完結としたのもわかる気がする。迂闊にエピソード増やせなそう。今期の他の投稿作品はメインディッシュ級が多かったので、綺麗な前菜的な本作にまで推薦が回らなかった。
#8 列を抜け出してパスタ屋に向かった、あの日。
今回カップルの関係性を男性視点で書くような作品がいくつかあって、その中でこれが一番よかった。他の作品に比べると、男の人柄や想いの強さ、男の目を通した女の魅力、男と女のストーリーが一番伝わってきた。背景の電子マネーのラーメン屋も読者の興味を引くフックとしてよく効いている。これか#!0かで最後まで迷った。
参照用リンク: #date20220915-190549