第239期予選時の、#9ミュージック(Y.田中 崖)への投票です(4票)。
あの少年は、どこかに存在しているのか。彼女の理想のイデアのようなインスピレーションなのか、そのあたりを想像させる余地があるのもよい。
参照用リンク: #date20220828-183744
素敵な音楽との出会いってこういう感じなのかもしれませんね。最後が”十年”なのが長すぎる気もしましたが、また出会えたらいいですね。
『がんばりましたね』も迷いましたが、勝手に同僚の仕事に手を出して疲れ果て、依頼者も誰に依頼したかも把握していないなんて、どちらも仕事の仕方がずぶずぶで、どうしても受け入れられませんでした。
『朝が来る』はひたすら美しい光景を美しく描写していますが、“普通”と感じてしまいました。普通でも素敵な文章はありますが、本作は説明がくどく、やや読みにくく感じてしまいました。
『声が聞きたい』はそんな距離感の相手に結婚を考えるとか、結婚式に招待するとか、ちょっと現実離れしているように思えてしまいました。まぁ、最近は人とつながってないことを不安に思う人が増えているので、このくらいの距離感が健康的かもしれませんが。
『日々是山崎』はシステムの不備が気になりました。利用するたびにスタンプを押してもらい、30回溜まったら〜などとしたら、普通に機能すると思うのですが…。そもそも便利だったら、無名の商店でも日々利用しますね。構成にあと少し練りが足りず残念でした。
『ハル・ナツ・アキ・フユ』は、普通ならこの手のファンタジーは好きなはずですが、本作は何を言いたいかが分からず残念でした。
『暗闇で育っていく』は…、すみません、恐怖を煽るだけの文章に感じられ、どうにも受け入れられませんでした。
参照用リンク: #date20220825-092235
音らしい表現をほとんど使わずに音の豊かさを伝える芸術的な描写が良い。それが作品の大半を占め、かつ無理なく小説を成立させており、描写力と構成力それぞれの高さを感じる。ただ、「サビ」はなくても盛り上がってる感じ(それによってイメージが飛躍している)は表現されている。
参照用リンク: #date20220820-132949
語り手の視界の描写がとても丁寧で楽しく、語り手が聴いていた音楽と同時に語り手が
感じていた興奮を読みながらともに味わうことができ、楽しい読書経験だった。語り手が
演奏者としてその情景を追い求め続ける結末も、希望が先へと続く未来が見えて好もしい。
参照用リンク: #date20220814-183435