投票参照

第237期予選時の、#4睡眠王(テックスロー)への投票です(5票)。

2022年6月30日 16時15分37秒

自分の睡眠が誰かに搾取されているという発想が面白い。
資本主義批判のようにも思える。

参照用リンク: #date20220630-161537

2022年6月30日 2時4分34秒

まず起床時間が早くなる謎が面白い。睡魔のそれぞれの造形もすごい。違う世界にがっと、
視界が変わる展開もよい。最後の謎解きで彼の疑心暗鬼の意味も明かされてすっきり……
え? 誰が睡眠王? 疑心暗鬼…… 見事にすっかり最後まで楽しませられました。

参照用リンク: #date20220630-020434

2022年6月27日 8時24分22秒

1回目でピンとこなかった通り魔のような睡魔が、2回目は想像しやすくて面白かった。ラストのショッキングな結末までの仕組みがわからなくて、もやもやしてしまった。
睡眠王はもともと「彼」だったが、何らかの手段(?)で、医師が「彼」(の半身?)を奴隷に落とし、「彼」自身が睡眠王である自分を殺し、医師が次代の睡眠王として成り代わった。というように思っています。

奴隷にベッドを担がれる睡眠王のイメージが鮮烈でよかった。

参照用リンク: #date20220627-082422

2022年6月24日 12時37分54秒

「淫魔のような睡魔ではなく、〜通り魔のような睡魔だった。」がよかった。結末がややわかりにくく、睡眠王が結局どういう存在なのか読みとれなかった。黒幕は奴隷のふりをした医者でいいんですよね?

参照用リンク: #date20220624-123754

2022年6月20日 17時26分47秒

睡魔の形を、淫魔と表現したり通り魔と表現したり、睡魔に襲われるイメージを、通り魔に襲われるイメージと重ねたりしていて、読者の想像を確実にコントロールしてくれる。
そして、魔物が仕える魔王の存在と魔物の目的、盗まれた睡眠の行方を提示してくれる。
王の寝台を支える半裸の奴隷たちのようなモチーフも、古代オリエントを思わせる景色でそこまでの作品とよく馴染むし、「打擲を受ける」の文語表現も古代文明の世界に自然に溶け込む。クライマックスである奴隷による王殺しが行われた時から、ここまでの親切さはある種失われ、読者の出番となる。

ナイフを振り下ろし睡眠王を殺したが、殺したのはその警報(目覚まし時計)によって起きた自分であり、勇者は現実では自殺者となっている。それでは睡眠王はうつ病患者の夢だったのだろうか?あるいは睡眠王の誅殺に失敗し、黒幕は最初から医師だったのだろうか?私はどちらとも違うと思っていて、睡眠王は確かに殺されたが、寝台にはそれまで奴隷であった医師が上り新たな睡眠王になった、そしてまたどこからか奴隷が補充されたと思っている。

睡眠不足、睡魔、夢に紛れ込んだ現実のモチーフが現実の意識を呼び起こして夢のルールに抗おうとすること、何者かに奪われる睡眠時間などがうまく表現されていると思った。王殺し以降の急転で、それまでエスコートされていた読者は放り出されてしまうから、そこを巧と見るか拙と見るかという問題はあると思う。私はバランス良しと思った。

参照用リンク: #date20220620-172647


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