投票参照

第236期決勝時の、#6魔女の血筋(euReka)への投票です(1票)。

2022年6月5日 1時23分18秒

「魔女の血筋」を推薦します。
魔法を使いたい、魔法を信じたい。子供の頃、自分にもそのような気持ちが確かにあったことが影響しているのか、この作品に入りやすかった。その感情を書くだけでは普通作品にならないのだが、なぜか成立しているし、特別派手なことも起きないのに、凡作に見えない。自分では処理できないけど好ましい作品だと思った。

「#アイスなう」:確かに終わり方が格好良く余韻もある。インスタ女子らしさを出すための重要小道具であるアイスの維持に必要な電気の存在と世界観の両立が自分には難しかった。想像力が及ばなかった。そのため選べなかった。

「怒りの壺」:予選では推薦できなかったのだが面白い作品だと思っていた。怒りの壺は、怒りによって激しく叩きつけられ華々しく砕け散るべきだったのに、そのエネルギーすら壺に奪われてヌルッと割れてしまい作品は静寂の中に終わりを迎える。壺を割りたい読者の欲求が宙に浮く気持ち悪さが、その壺の不気味さを強調する。そういう意味で作品の味がしっかり決まったラストになっている。怒りは人間を苦しめるので、人間は怒りを遠ざけたがる。その一方で、人間は怒りを愛し、手放したがらない。
私の場合は爽快感を期待しそれが得られなかったので満足しなかった。そのため投票はしないが、完成度の高い作品だと思う。なんとなく演劇っぽい感じがする。

参照用リンク: #date20220605-012318


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