投票参照

第236期決勝時の、#4#アイスなう(吟硝子)への投票です(3票)。

2022年6月5日 22時1分32秒

 予選でも推薦したので、改めて推薦する。
 あえて疑問点をあげれば、「きっとこれが最後のアイスクリーム」というと、今食べているものが最後というニュアンスになってしまうという点。のちに、「アイスだけでどのくらい生きてられるのかなんて知らない」といっているとおり、まだストックはあるようなので、そこに小さな違和感があった。

[怒りの壺]
 唐突に場面転換が起きるので、そこに読みづらさを感じた。最後走り去った車は彼女の車だったのだろうか。クラクションを鳴らした意図なども文脈から読み取ることができず、ひとつの話としてあまり締まらないという印象をもってしまった。

[魔女の血筋]
 世界観は良いと思う。
 ただ、最後の展開に不満があった。話を聞いている内に「私」が眠ってしまったり、祖母が「世界の何が変ったのか分からない」などと言っている点はいかにも意味ありげなのだが、それが何を指しているのか読み直してもわからなかった。
 もし何か暗示するものがあったのならば、もう少し到達できるような描写をすべきであると思う。

参照用リンク: #date20220605-220132

2022年6月5日 17時16分19秒

描かれているものと文体の選択とが、とてもマッチした作品だと思いました。読んでいる最中に、ああ、こういう話ね、と、
わかったように感じたとおりに進むのではなく、そう思えた前半部分も、後半部分との対比で、無理なはしゃぎぶりが際立って見え、
大きな意味をもってくる。緩みと緊張感が丁寧にコントロールされた、よく練られた作品だと思いますし、面白く読みました。

参照用リンク: #date20220605-171619

2022年6月5日 14時6分13秒

淡々とした描写が、状況の過酷さをより一層際立たせていて、心に残りました。

『怒りの壺』は、当人よりも、最近ようやく穏やかになってきた父に嘘をついて、両親と継父との間に騒動を起こした娘の心の闇が気になってしまいました。絆創膏を貼るほどの怪我を顔に負わせた彼氏も問題がありそうですね。

『魔女の血筋』は、強い思いが世界を変えたのは美しいこととは思いますが、それができるのが魔女の血筋を持つ人だけだったらちょっと寂しいですね。

参照用リンク: #date20220605-140613


編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp