第234期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
4 | ジェンダーロールプレイングゲーム | テックスロー | 2 |
5 | 宇宙探偵 | euReka | 1 |
未公開票 | 1 |
形式が独特なので目を引くけれども、話の内容自体は型どおりに進んでいると言っていいと思う。
それでも、はっとすることがあるのは、例えば「エンパワーメント」がひとつカタカナで最初からメニューにあることや、
「権限委譲」という堅苦しい漢字、「てき」が「はりぼて」だと判明するなど、変化球が仕込んであるからだと思う。面白かった。
(この票の参照用リンク)
形式はファミコンやゲームボーイ時代の古いものにして、時代の移り変わりがテーマになっているとか、それからの対比だとか、とてもきれいにまとまっているように感じた。
「てきは めに みえない どころか なんびき いて どこに いるかも わからない!」がリアルでよい。RPGのように、誰でも戦えば戦うほど、成長して強くなる時代は過ぎ去ってしまった。それもまた張りぼてだったのかもしれないが、社会の物理法則がもう少し緩かったのだろう。
他の二つも楽しくてまとまっているが、筋がまともすぎて新鮮味はこっちの方があったので。(この票の参照用リンク)
『ジェンダーロールプレイングゲーム』とかなり迷いましたが、どうせそちらは人気があるでしょうから、あえてこちらを推すことにしました。エンパワーメント!は捨てがたかったのですが…。この『宇宙探偵』についての予選の感想で”ノスタルジックが味わい”とあり、確かにそのノスタルジックさに惹かれてしまったのは感じました。おそらく自動航行での狭い船室での三週間、二人は何をして過ごしていたのでしょうね?食事にお喋りにゲームに音楽・映像鑑賞?年齢も性別も立場も経験も、重なるところがなさそうな二人になんらかの親密さが生まれたのであれば、それは互いに相手を気遣う、優しい性格の持ち主だったからなのでしょうね。
ルールに抵触するかもしれませんが、ここしばらくずっと 1000字ジャストを続けていることに気付いて、そこも評価したいなと思ってしまいました。(この票の参照用リンク)