第233期予選時の、#5寄り道(朝飯抜太郎)への投票です(1票)。
微妙で繊細な舞台設定を千字の中に形作れている気がする。
バイト代でミラーレス一眼を買うJKや、自主的に精神科へ直行するJKは、本当はちょっと嘘くさいのだが、怪異に対する冷静さや、会話やモノローグを通して重ねられるJKの心の健全性でうまくバランスをとっていて、このJKのキャラクタとして合意可能。
「JKの視界に入りたい」というささやかな願望。落ち武者のようなおじさんでありながら「嘘松確定」などのスラングを使う行為。うじうじした内面性。どれも絶妙に気持ち悪い。
千字を読み終えた時点で状況はわかるのだが、この誰も得してない状況を打破したいという願望が起こり、それが叶えられないまま終わるので、もやもやが残る。
参照用リンク: #date20220219-141449