第232期予選時の、#9会社のトイレの窓が低い(朝飯抜太郎)への投票です(3票)。
トイレの窓が低い、それだけの話と断っておきながら、溢れる緊迫感、追い詰められていく焦燥感。私は何を読んでいるんだ、となった。紛れもなく小説だった。
参照用リンク: #date20220126-200157
良いものが多くて選びきれません。
#9 会社のトイレの窓が低い を推します。
読んでいる私にもその窓の存在が感じ取れる。描写が具体的で、ユーモアがあって読みやすく、その魅惑的な窓が孕む危険性も我がごとのように不安に感じられた。面白かった。タイトルを読んで、読みたい!と思った。読んだ後、期待通りのものを読めた感触があった。
#8 時代考証
壮大なドラマが始まる→実は撮影でした→実はすごい未来でした。という驚きの三段構造が綺麗。4Kとかスマホとか入っていても最初気づかなかった。時代劇とかも今は減ってしまったことを思ったりして、ノスタルジックでセンチメンタルな気持ちにもなる。最後のオチで今も昔も変わらない部分を見せているのだと思う。
#10 女子寮
女の子に女子寮に連行されて二人っきりでちょっとそわそわして、何が始まるんだーみたいなところから「わたしは、あなたの心の中に棲む女性で~」と流れが変わってフリーズして、徐々に納得していくだけの話なのだが、男の子の気持ちの変化が細かくて読んでいて気持ちを入れやすかった。
参照用リンク: #date20220114-031257
高さが2m、という記述は、縦が2mのほうがよかったのでは。細かいですが。狂気に取りつかれたというか、魔が差したというか、そういう瞬間をうまく描写していると思う。
参照用リンク: #date20220113-221326